ニート生活向上部

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アスペルガー症候群(ASD)で辛かったエピソード

実は半年前に心療内科を受診した際、うつ症状であると同時に「アスペルガー症候群ASD)」の特徴が出ていることがわかりました。

 

筆者は3カ月に2回財布を紛失したり、1カ月に1回遅刻をしたことなどから、「注意欠陥多動性障害ADHD)」を疑っていましたが、まさかそっちもとは…

 

先生の話曰く、併発している方も珍しくないとのこと。

現在は発達障害の理解は多少されるようになりましたが、それでも普通の生活を送るには困難な点がたくさんあります。

 

アスぺルガーの症状を改めて調べていくうちに、「確かに」と思うエピソードが過去に多々ありました。

 

今回は、アスぺルガーで辛かったエピソードを話そうと思います。

現在アスぺルガーでお悩みの方は、少しでも参考にしていただき、生きやすさのきっかけになればと思います。

 

辛いエピソード1

物事を聞いて覚えることができない

 

とにかく「聞いて覚える」が苦手でした。

聞いた情報を頭の中で整理することがかなり苦手で、2度聞いても頭に入っていないこともざらにあります。

小学校時代は特に言われたことを聞かなく、「真面目なのに問題児」というなかなか不名誉なレッテルを張られました。

 

これは大人になっても治りませんでした。

この症状で一番苦労するのは間違いなく「仕事」です。「聞いて覚える」が基本の仕事は全く覚えることができません。

 

大学時代にもアルバイトをしていましたが、教えてもらった先輩に言われたことが「今まで6人教えたけど一番遅かった。」です。

同じことを何度も何度も…先輩を怒らせてしまった罪悪感と、自分へのいら立ちで仕事を覚えるまでは本当に苦痛でした。

 

社会人になってもこの症状は治ることもなく、社会不適合者だということを確信し、会社を辞めました。

今思えば軽い鬱状態が続いていました。

 

筆者はかなりの安定志向であったため、会社にしがみついて生きていくことが安全第一だという考えでした。社会人になるまでは社会不適合者を馬鹿にしている点すらありました。

 

そのうち、自分が社会不適合者ということに気付き、それはもう落ち込みました。

 

今はもう立ち直っています。というか、開き直っています。

社会不適合者でもいいか…と。

 

アスぺルガーの人は、「聞く」が苦手ですが、「読む、見る」の能力に長けていることがあるようです。

親曰く、筆者の場合、家に張られていた日本地図を小学校入学前に各県の配置を覚えていたようです。

 

自分の幼いころのことをよく知ると、何らかの能力や、個性が見つかることは往々にしてあるようです。

 

辛いエピソード2

こだわりが強く、協調性がない。

 

大体の人にはなんらかのこだわりがあると思います。それでも、社会で生きていくことの障害になるレベルではないでしょう。

 

しかし、アスぺルガーの場合は異常なまでに物事のこだわりが強く、人間関係や社会生活に深刻な影響があるものです。

 

筆者の場合、食事やお酒は絶対に1人派だということです。

食べるのがめちゃくちゃ遅いくせによく食べる為、食事の時間が半端なく長いんです。

発達障害の人に良くある症状で、違う味のものを同時に含むのが苦手らしいです…

 

これは幼少時代からで、学校の給食も大体最後まで食べていました。

当時、給食を残すのは許されなかったため、午後の授業まで給食を食べさせられるという、今思い出しても辛いものがありました。

 

そんな感じなので、会社の方や目上の方との食事の際は、早く出てきそうなメニューや量の少ないものばかり食べていました。(食事自体を断ることも多々ありました…)

 

本当に気を使わなくて良い友人や家族との食事以外は基本気を使いすぎます。

 

その他にも、

ドライブに行ったら必ずこの道路で帰りたい(ほかの道路が嫌なわけでもない)

三日に一回は豆腐を食べないと気が済まない(健康マニアでもない)

など、以上にこだわりが強かったりします。

 

こだわりが強くても多少いいことはありますが、人に合わせるのがかなり苦手であるため、目上の人に合わせるのはかなり負担が大きかったです…

 

辛いエピソード3

恋愛が難しい

 

アスぺルガーの方は本当に恋愛が難しいようです。

厳密にいえば、一度お付き合いしたパートナーと関係を持続させることが苦手です。

 

筆者も、学生時代に3回ほど女性とお付き合いしたことがあるのですが、3カ月も持ったことがありませんでした。

 

接し方、コミュニケーションの取り方が全く分からず、愛想を尽かされたという流れです。

女性と付き合う際、前回の失敗の原因を踏まえて関係を持続させようとも、イレギュラーなことが起こるとすぐに失態を犯しました…

 

彼女を「特別扱い」できない体質なのかもしれません。

八方美人という訳ではありませんが、人との接し方に殆ど差がありません(目上の方を除く)。

 

幼少期からずっと友達は男女平等に接していたため、男友達のノリで女友達に対応したらドン引きされたことも多々あります(笑)

 

アスペルガーの人は本当に個性が強く、その個性に惹かれて人が寄ってくることもあります。ただ、友人の誰かを特別扱いすることはほとんどなく、淡白とも思われます。

 

友人ならば多少のことで離れていかないと思いますが、恋人にありのままで接するとどうもうまくいきません…

 

そのくせ、離れていった恋人のことはなかなか忘れられないという、なかなか厄介な脳みそをしております。

 

 

結局、アスぺルガーだけど人生を充実させるには?

 

辛いエピソードを書きなぐりましたが、アスペルガーの方が人生を充実させるにはどうするかを少し書きます。

 

それは、「他人、世間に合わせないこと」です。

合わせるだけでも負担が大きく、おそらくいつかボロが出ます。

友人を無理に作ろうとせず、寄ってきた人にありのままで接することです。

 

「ありのままに接し、残った友人と遊ぶ」というスタイルでいいと思います。

 

アスペルガーで仕事が辛ければ、辞めてみるのも手です。筆者も何だかんだで生きています。

 

アスぺルガーの人の人生は「気を使わない」が最大のテーマです。

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気を使わないって素晴らしいっす