「一生遊んで暮らしたい」は本当に幸せか。2年間遊び尽くした感想
一生遊んで暮らしたい。
多くの人(特に若者)はこのような願望があるのではないか。
筆者もその一人で、宝くじが当たれば会社を辞めるタイプだ。
筆者は退職後、就職せず貯金を崩しながら生活してきた。
Uber Eatsの配達でお小遣いを稼ぐ程度のことはしたが、労働時間は週10時間くらいだ。
この2年間、時間は腐るほどあった。そして、いっぱい遊んだ。
今なら「一生遊んで暮らす」は本当に幸せか。
それについて少し語っていこうと思う。
結論から言うと、
幸せだが続けるのは難しい。
社会人時代は「一生遊んで暮らしたい」が口癖だったが、今では「ああ、働かないのも結構つらいな…」という具合だ。
「一生遊んで暮らしたい」にはいくつか欠点がある。
① 膨大な時間によって生み出される「暇」
大量の時間が手に入るわけだが、当然、暇な時間も生まれてしまう。
毎日ドライブ、ツーリング、釣りをしても必ず飽きが来る。週1~2回くらいが丁度いいのだ。
遊びに飽きてしまうともうすることがない。暇な時間だ。
この「暇」が非常に厄介で、人間は暇が続くと不安を感じてしまう。
遊んでいるときは何にも考えずに没頭しているが、暇になると「このままでいいのか」と不安に襲われる。
- 過去の嫌な思い出がフラッシュバック…
- 現在の何もしていない罪悪感…
- 未来の漠然とした不安…
上記のようなことに脳が支配されるので、あまり暇が続けば軽いうつ状態に陥ってしまう。
暇な時間をなくさなければ幸せにはなれない。
② ほとんどが「孤独」
一生遊んで暮らせるようになったとして、友人・恋人は自分のペースに合わせてくれるか?
残念ながらほぼついてこれない。
こちらが友人の休日に合わせなければならない。
よほど交友関係が広い・同じ一生遊んで暮らしている仲間がいないと人生の大部分は「孤独」となっている。
孤独に慣れていない限り、一生遊んで暮らすというのは難しい。
③ 常に刺激を求め続ける必要がある。
お金を使わずにベッドの上でダラダラし続けるのは悪手だ。
①で書いたように人間は暇に弱い。何もしないと病んでしまう。
趣味に飽きたらまた新たな楽しみを発見する必要がある。
国内旅行にあきたら海外旅行…という具合に使うお金がどんどん増えていく。
1年程度であれば貯金を崩して遊びを楽しめるが、仕事をせず一生となると1億円程度では済まない。
お金が無くなれば遊びどころか不安に襲われて気が気でない。
宝くじの高額当選者でも自己破産が多いように、毎日遊ぶとなると本当に10億円は必要ではないか。
最後に…
「一生暮らして遊びたい」なら一度実行してみればどうだろう。
筆者も社会人時代、毎日遊んで暮らしたい・ニートは勝ち組と本気で考えていた。
実際に貯金を崩しながら遊んでいると、「一生はきついな」となってくる。
会社員時代に比べれば確実に楽しい。
ただ、思ってたよりは飽きが来るといった次第だ。
一生遊んで暮らしたいとはもう思わない。