やりたい仕事がない文系学生こそ1社だけでも内定を取るべき

　この時期となるとおおよその学生が企業から内定をいただき、就活を終了している学生が多いのではないかと思います。（売り手市場が続いていればですが…）

　筆者も1年前のこの時期は就活を終了し、最後の学生生活を楽しんでいました。社会人生活に希望を抱いて…

　本音は就職活動をしたくない学生もいるのは間違いないでしょう。筆者も嫌々やっていました。そもそもやりたい仕事や入りたい会社が無い学生もいるでしょう。

　もしくは就職活動をせずに卒業して起業、フリーランス、フリーターとして生きていこうとする学生もいると思います。

　5ヶ月で会社を辞めた筆者ですが、新卒での就職は一部の人を除いて絶対にすべきだと考えています。日本の就職は「新卒・経験者至上主義」であり、今後もこれが変わることはないでしょう。ホワイト企業に就職するなら新卒入社がもはやベストです。

①会社を辞めることははいつでもできる。就職は限りがある。

　会社員を辞めることは何歳になってもできます。しかしホワイト企業への就職は新卒・経験者が圧倒的に有利です。

　大学卒業後、フリーター、フリーランスになったものの、金銭で苦労したためホワイト企業へ就職しよう。という流れの際、特別なスキルがない限りすんなり就職するのが難しくなってきます。日本の就職は「スキルなしの既卒」にかなり厳しいです。

　会社員に適性がある人、ない人はあると思います。しかし、一度も就職をしていないのに「自分は社会不適合者だ」と言い張るのは筋違いだと思います。まずは就職するべきです。社会人になって才能開花する人も間違いなくいます。

　その逆もあり得ます。就職後に会社員に向いていないと感じる…そういう場合は

会社員を引退すればいいと思います。ただ、原因が自分か会社かをよく分析すべきです。会社が原因（人間関係、ルールが不満）ならば安易に脱サラしないほうが良いです。会社が合わなかっただけで、転職で解決もできますからね。

　自分が原因（わかっていても時間を守れない、物忘れがひどい）の場合はすぐに会社員を辞めるべきだと思います。合わないピースをはめようとするのと同じです。

②将来が心配な人は就職がベスト

 　会社員になれば安定した給料をもらえます。少なくとも「その日暮らし」になるほどお金には困りません。むしろ生活水準はレベルアップしていくでしょう。

　最近、大学生の間で「起業・フリーランス」が過大評価されている気がしてなりません。確かに、時間に縛られず自分の好きな仕事環境で生きているその姿に羨望の目は向けられます。　

　しかし、金銭面に関しては会社員と比べて安定しておらず、来月の給料が0円という事態もあり得ます。会社と同じくらい働いたからと言って同じ給料が貰えることはまず無いでしょう。安定性はもはやフリーター以下です。

　若くしてフリーランスを目指す人は2通りだと思っています。フリーランスで食べていけるという自信を裏付けるスキルや経験を持っている人、もしくは筆者のように今お金がなくても将来は何とかなっていると思える能天気人間です。

　将来が心配ならばすぐに就職活動をするべきです。

 ③就職活動をしないほうが良い一部の人

　1、就活から逃げるのではなく純粋に起業したい、フリーランスになりたい人

　就活がめんどくさいから…上手くいかなかった…という理由で起業、フリーを目指すことはやめておいたほうが良いでしょう。安定しない上に、後から「向いていなかった」とわかることもあり得ます。

　最初から就活しないのは本気でフリーランス、起業したい人だけにすべきです。

　2、就職しなくても自分で生きていける自信がある人。（根拠がなくてもよい）

　ほとんどの文系学生は大学卒業後、就職の道を選びます。その中で、周りの反応を気にせずに「私は就職しなくても生きていける」と自信をもって言える人は就職しなくても本当に生きれる可能性が高いと思います。

　世間で言う異端児です。人生の経験も周りと合わせて生きてきた人と全く違うはずです。価値観が珍奇である分、発信していくことで化けるのではないかと思います。

④いろいろ書きましたが結局は…

　一部の学生以外は「まず就職すべき」です。もちろん、入社したい会社、やりたい仕事があればベストです。

　「入りたい会社もない、やりたい仕事もない、でもお金は欲しい」という学生ほど会社員を目指すべきだと考えます。ブラック企業でなければお金に困ることはないでしょう。万が一ブラック企業に入ってもブランクさえ作らなければ転職で解決もできます。

　転職・脱サラはどのタイミングでもできますが、ブランクをもって新たに就職するのは難しくなるため、新卒カードは絶対に使うべきです。

　注意：求人票を見ずに受けまくるのは危険です。