「1階はやめとけ」は本当か?1階に住む人はぜひ押さえてほしいポイント
インターネットで良い物件の探し方を調べていると、「1階は辞めとけ」という意見が多く見当たります。
今から始めて一人暮らしをしたり、1階に住むのは始めてだという方は、なぜ1階が辞めとけと言われるかいまいち実感がわかないと思います。
むしろ、階段の上り下りであったり、エレベーターの待ち時間から解放されるなど、メリットのほうが多いようにも思えますね。
筆者は現在集合住宅の1階に住んでおり、1階のメリットデメリットを理解できたつもりでもあります。
もしこれから1階の入居を考えている方はぜひ1階の特徴について知っていただけたらと思います。
メリット1 階段がないので楽
1階の最大のメリットが「楽」という点です。筆者は現在の1階に住むまでは2階の部屋に住んでいました。
意外なことに、階段が1フロア分無くなるだけで相当楽になります。
特にこの利点が生きるのは「買い物をした日」です。
重い買い物袋を持って2階に上がるのはなかなかきつかったですね…
買い物に限らずゴミ出しなどもかなり楽です。
場合によっては引っ越し業者を使わずとも引っ越しができてしまうほどです。
1階が楽なのは間違いありません
ただ、このメリットを享受できない方もいます。
それは、「部屋の出入りが少ない人」です。
夜中によく買い物に出たり、散歩やジョギングなどが趣味で出入りが多い人は1階の利点を生かせると言えます。
反面、朝と夜以外出入りがなく、休日は1日中外出、もしくはインドア趣味の方は1階に住んでも利点が少ないでしょう。
メリット2 下の階に気を使わなくて済む
古いアパートや木造建築の場合、足音や何かを落とした後は下の階に本当に響きます。
筆者は現在の1階に引っ越す前、木造アパートの2階に入居していました。
最初のうちは極力生活音を立てずに生活することを意識していました。
2階に入居して1か月ほど、1人暮らしにも慣れ始め、気を抜いていたかもしれません。
1階の住人から「足音や物音が響いているので静かにしてほしい」と注意を受けました。
正直、「本当に自分か?」と思いましたが、両隣の住人はほぼ部屋に帰らない人だったので、間違いなく自分でした。
それからはもう極力音を立てないようそっとつま先で歩くレベルで生活をしていました。
しかし、モノを落としてしまったときはどうしても音が出ます。そんな時に「響いていないか?」とどうしても気になります。
特に木造アパートは下の階に音が響き、近所トラブルにつながります。
その点、1階ならば足音をさほど気にしなくて済みます。
注意:1階は下に響くことはありませんが、木造の場合横に多少響きます。
メリット3 家賃が安い場合がある
意外にも1階は家賃が安い場合があります。
現に筆者が現在入居している部屋も、同アパートの2階以上の部屋と3000円ほど安いんです!
すべてのアパートの1階部屋が安いわけではありませんが、部屋は同じなのに1階が安くなっているアパートは存在します。
家賃を少しでも安くしたい方は1階に入居するのもアリでしょう。
メリットについてはこれくらいなので、次はデメリットについて紹介します。
デメリット1 プライバシー・セキュリティが脆弱
1階部屋最大のデメリットです。
朝、カーテンを開けると対面で洗濯物を干しているおばさんと目が合うこともあります。
それだけなら全然良いのですが、1階部屋のベランダって、簡単に乗り越えられてしまうんです。
たとえオートロックであっても外から侵入されては元も子もありません。
特に見た目が綺麗であったり、家賃が高いアパートの1階は要注意です。
その地域の治安も考慮して1階の入居を決めるのがベストです。
治安の悪い地域ですと、外からゴミを投げ入れられたり、深夜に家の前に人がたむろすることもあります。
筆者の住んでいる地域も治安が悪く、ベランダに身に覚えのない空き缶が投げられています。
ベランダ付きの1階は要注意です。
デメリット2 虫が入りやすい
1階は本当に虫が入りやすいです。
換気でドアを開けていると蚊やガガンボがどんどん入ってきます。
虫が平気な人は大丈夫ですが、虫が苦手な人はやめておいた方がいいでしょう。
最悪、ベランダに蜂が巣を作ってしまう場合があるため、影は絶対に作らないようにしましょう。
デメリット3 出入りの音が聞こえる
オートロックの扉付近は全階層の住人に加え、宅配業者も出入りするため、かなり物音が聞こえます。
特に木造アパートは注意が必要です。
最も出入りが楽ではありますが、雑音が気になる方にはおすすめできません。
1階でも人通りの少ないであろう箇所は基本的に静かでしょう。
1階部屋を選ぶ場合、入念な下見と雑音を考慮して選択をするのがベターです。
デメリット4 上の住人の足音が響く
これは1階だけではありませんが、上の階がある以上、足音や生活音が響く場合があります。
木造建築はたとえ新築であってもかなり響きます。
筆者の様に一日中ヘッドホンを付けているような音楽中毒者を除き、木造建築の1階は騒音と向き合わなければなりません。
上の住人に直接注意して解決したり、管理会社に報告することで解決できる場合もあります…が、いざこざが発生する可能性も少なからずあります。
神経質であったり、在宅作業が多い方には1階はとてもお勧めできません。
結局のところ、1階は辞めたほうが良い?
正直に申しますと、1階が悪いのではなく、「1階の入居に適していない人」が多いと感じた次第です。
少なくとも、下記の方は1階の入居に適していません
在宅ワーカー(出入りの少ない場合)
フルタイム社会人(出入り、在宅時間が少ない)
神経質な方(最上階が最適)
虫が苦手(1階は圧倒的に虫が入る)
恐らく、「1階は辞めとけ」派の方は自分のライフスタイルが1階に合わなかっと考えられます。
1階のメリットをフルに生かし、デメリットを受け入れるほどの気概を持って初めて「1階はいいぞ」といえるレベルです。
ちなみに、家に引きこもる場合は間違いなく最上階をお勧めします。
景色を見るだけでも気分転換になります。